遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

学生時代

小学校の想い出

旭川市内の、特に、中心市街地の小学校は、中央小学校はじめ廃校になったところばかりと思う。 小学生時代の想い出が一杯つまった本を見つけた。 著者は私よりも一回り上の世代の方だが、この本に書いてあることは私の小学校時代に経験したこととほぼ一致す…

温泉街出身の女の子のこと

大学時代恋だけはすまいと思っていたが遠く離れた場所の温泉街出身の女の子のことがいつも気になっていた。 一緒にいて気疲れしない雰囲気の子で漫画に出てくる女の子そっくりだったこともあり、気になるので声をかけてみた が、その後、なかなか出てこない…

市議会議員の娘さんのこと

市議会議員の娘さんで小学校同級生の女の子がいた。 名は奈緒美。 この女の子は、非常に気が強いところがあった。正義感が強すぎ、すぐに平手打ちが飛んでくることなどから、〇〇ババーという、不名誉なあだ名がついてしまった。容姿的には、美人の部類に入…

佐智子ちゃんと会食した想い出

同期生の佐智子ちゃんと前々からの約束だったのである場所で待ち合わせ会食した学生時代、佐智子ちゃんはなぜか私の廻りにいた誘おうと思えば誘えたのであるが互いにそういう話にならず卒業式前に地下鉄駅近くで互いの就職先を確認し合って以来、時が過ぎた…

「ひこうき雲」の想い出  どこまでも遠いところへ…………

ユーミンこと荒井由美の曲を初めて聴いたのは、デパートの特設会場。当時、人気だったヤマハの最新機種のステレオで荒井由美の「ひこうき雲」のアルバムを聞いた。日本にもこんなしゃれた、ボサノバ風のアレンジの曲をするミュージシャンがいたことを知り、…

増毛 海水浴の想い出

留萌増毛間の鉄道が廃線となったそうだ。増毛町の海水浴場には、小学校3年くらいの時は遠足の貸し切りバスで、小学校4年の時は家族で汽車で、中学校一年の時は学校の遠足で貸し切りバスで、少なくとも三度行ったことがある。今回廃線となったことを知り、…

女の子の家に遊びに行った想い出

そう何度もあることではないのだが高校時代意を決して女の子の家に遊びに行ったことがあるその女の子はある女優のそっくりさんみたいな人中学卒業後音信不通だったのだが彼女の方から連絡先を知らせて来たので会いにいくことにしたそういう経緯なので脈はあ…

しずこちゃんとお母さんのこと

小学生の頃しずこちゃんという同級生がいたそのお母さんは自宅にアトリエを兼ねた洋品小物店を開いた当時そういう店は珍しかったそのせいでしずこちゃんは同級生から一目置かれた存在となったその後しずこちゃんとは進路が異なり離れ離れとなり会うことも話…

想い出したくない、あの日のこと

今年もあの日が来たあの日私とあの人は何度も目が合った午前中はいたずらっぽく見えたあの人の目は最後は泣いていた別れ際目の前にいたあの人に私は言葉が出なかった泣きはらしたあの人を見るのはつらいすべては不甲斐ない自分のせいだ私は、自分が許せない…

同級生たちとの想い出

ひょんなことから同級生には多種多彩な人たちがいることを知った有名どころでは、映画、通信社写真家もいる開業医も多い私は、平凡な人生を選んだようだある女の子に夢を実現することを迫られたが、そこまでの気概も熱意もなかった。彼女なら私を支えてくれ…

優子ちゃんの想い出

優子ちゃんとは、最も落ち込んでいた時期に出会った。何をやってもうまくいかない自暴自棄になりそうな時代だった。優子ちゃんはちゃっかりした子だった。講義を受講しているはずなのに同級生のノートで間に合わせたくさんの単位を受講し進級した。私は借り…

銀行の想い出

銀行はATMでお金を出し入れするに過ぎない場所だが、この場所にもちょっとした想い出がある。高校の卒業式が終わり、街の本屋に買い物に行った折、降りたバス停近くの横断歩道で私は信号が変わるのを待っていた。ほどなく、歩行者信号は青になった。私は…

参考書の想い出 古文研究法

受験時代の想い出の一冊に小西甚一という国文学者が書いた『古文研究法』という参考書があった。この参考書、受験生には絶大に支持されていると評判の一冊という理由で購入した。しかし、当時の私には、難し過ぎた。その後、転勤が何度か続き、この本を読む…

二人の典子ちゃんのこと

想い出の中に二人の典子ちゃんがいる。二人とも転校生で、3年くらいして転校していった。一人は、私のお気に入りの典子ちゃん。背は、それほど高くはなく、ほっそりして、やや薄毛、色白で透き通った雰囲気。目は切れ長、眉毛は細く、首がやや長めの感じ。…

5条通りの民家の想い出

昭和40年代初期に建築されたと思われる、築50年の民家が売りに出されたことを知った。場所は5条通り南面。高校時代から、この民家のことを覚えていた。間取りは、総二階。当時の住宅としては、しゃれたデザインだが、首都圏には、この手のデザインをた…

卒業式の日に起きたこと

私は、この日を生涯忘れることはないだろう。私は、卒業式のあの日教室を一瞬覗きこんだあの人の悪戯っぽい横顔が気になり泣きはらしたあの人の顔を遠くから眺め眼の前にいた、あの人にさようならと呟き帰宅直後に鳴った電話の向こうで泣いていたであろう、…

近江商人の娘さんのこと

ある地方版の記事から、同級生の娘さんが近江商人の一族だったことを知った。Wikipediaによれば近江商人は神仏への信仰が篤い規律道徳を重んじる各商家ごとに家訓がある徹底した合理化を採用とある。また、近江商人は、商人としての哲学があったようだ。****…

卒業写真の想い出

卒業写真撮影日の想い出を書く写真撮影日は、模擬テストの結果発表日だったクラスメートから予想もしない高順位であることを知らされ、私は職員室の廊下に張りだされた順位表を見に行った自分が思っていたよりもはるかに上位だった2年の担任の先生が成績上…

常盤公園の桜の想い出

常盤公園は旭川に住んでいる人なら、毎年1回は行ったことがある公園である。七五三、初詣、公会堂、図書館に通った記憶がある。遠足で行ったのは、小学生の時と高校3年の時だった。高校3年の時の遠足は、30分にも満たない散歩で終わった。高校の先生は…

靴屋の想い出

買い物公園にある店はどんどん廃れ、廃業する店が続出している。旭川の靴屋では、丸井今井の靴コーナーの品揃えが良かったが今はない。老舗の赤松も店を閉めた。そんな中、まだ生き残っている店がある。4条7丁目のミッキー靴店である。この店の名前は、一…

写真屋の想い出

その写真屋は、当時、銀座通り商店街の一角にあった。今も同じ場所にある。用事で通りがかったついでに昔の事をふと思い出した。ある夏の日、私は、母から店主が同級生の、写真屋がいることを聞かされ、母の紹介で受験用の写真を撮りにこの店に通った。店主…

蕎麦屋の想い出

蕎麦の店はたくさんあるが、数十年続いた蕎麦屋が閉店した。その蕎麦屋は塾帰りの途中にあった。店の名前が一風変わっていて、看板と暖簾にこだわりがあるようで、ずっと憶えていた。今年の春先、用事で近くを通りかかった際、店の看板が消えたことに私は気…

ちびまる子ちゃんそっくりな開業医の娘さんのこと

実は、小学校4年の時に転校していった女の子のことが、頭から離れない。どうにも気になって仕方がないのである。その女の子の家は、小学校の正面玄関前の開業医の娘さんで、髪型が、今になって思えば、あのちびまる子ちゃんそっくりの刈り上げ、いわゆる絶…

7月15日にみた正夢のこと

初恋の人が転校を告げたその晩、私は深い眠りの中で一生のほとんどを予言する夢を見た。実際そのとおりの人生を生きている。受験の失敗と入学する大学悩める青春時代結婚相手の体型、髪型と服装の特徴就職する場所授かる子供の数と性別二回の入院仕事上の身…

初恋の結末

初恋は実ることは稀で互いが初恋であることは滅多にないもうすぐ、7月15日がやってくる。思い出したくないが、7月15日は、初恋の人が転校を告げた日だった。私にとって、初恋はたった100日だった。入学式から数えて、7月15日が丁度100日目の…

家具の街の木工教師の想い出

旭川は家具の街と言われる。現在は、一時期ほどではないが、全国的に名を知られ、世界市場にて挑戦する 地場企業もあるのだそうだ。インテリアセンターhttp://www.condehouse.co.jp/匠工芸http://www.takumikohgei.com/http://www.takumikohgei.com/products…

微笑が消えない女の子のこと 校門での想い出

もう何十年も前の事なのだがその微笑む笑顔がいまだに脳裏に焼き付いて離れない女の子がいる。その女の子は、一学年下の街ん子で髪がストレートで腰のあたりまで長くたぶん、記憶している限り最も長い髪の人だった。彼女は、入学して5月以降、半年間毎日、…

雨の街の想い出  (雨の街を 荒井由美)

雨の街を 歩く 私は、たくさんの雨の街を歩いた。小さい時は母に抱かれ、しばらく後は手を引かれある時は父の大きな傘の下で歩いた。高校時代は洋裁学校とカトリック教会がある通りを大学時代は黄色い絨毯のようないちょう並木を歩いた。結婚してからは車に…

あの人は間違いなく英会話学校にいたはずだ

私は、小学五年、六年と街の英会話学校に通った。 半分は街ん子だった。近郊から来ていることは、秀才揃いだった。私は、能力別に区分けされた3クラスのうち、1番目と2番目のクラスを入ったりきたりしていた。別のクラスの中に、私はある女の子の姿を認め…

丘の上の神社の想い出

私は小さい頃、近所の悪ガキと一緒に、小高い丘の上によく虫捕りに行った。丘の上で飲む湧き水は、いつも美味かった。後年、黒部峡谷の有名な湧き水を飲んだことがあるが、味は負けていないと思った。丘のはずれにマタギの家があり、いつも動物の毛皮が乾し…