遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

水彩絵の具メーカーと同じ名前の喫茶店の想い出

高校時代、時々水彩絵の具メーカーと同じの名の洋食レストランの前を通った。一度閉店し、別の経営者が引継ぎ、今はネイルサロンとなっている。この喫茶店に通ったのは卒業して30年近く経過した一時期だった。店の中は、これまで見た、どの喫茶店よりも素…

山の手線の駅での想い出

久しぶりに上京し、用事のついでに懐かしの地を訪ねてみた。 故郷の街とは大違いで、どこもかしこも様変わりしていた。あまりの変わりぶりにただただ、言葉にならなかった。あれから数十年が経過した。私がいて、あの人がいて、合格発表の日、私は大学構内の…

想い出の喫茶店

その喫茶店は、母に手を引かれて通った洋裁学校の通りの並びにあった。高校時代に開店し、毎年のように店の外で奇麗な鉢植えを並べていたことを私は覚えていた。店は、カトリックの修道女のような信心深そうな女性一人でやっていた。店の中は、全てが凝って…

ある小児科の想い出

私の母は、ある大病院の小児科の品田先生の大ファンだったので、38度以上の熱を出した場合は、私は必ずその病院に連れていかれた。ただ、その病院、突然、都合で先生が不在のことがあった。そんな時、病院の向かいにあった小児科に何度か通った。その病院…