遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

ある小児科の想い出

私の母は、ある大病院の小児科の品田先生の大ファンだったので、38度以上の熱を出した場合は、私は必ずその病院に連れていかれた。
ただ、その病院、突然、都合で先生が不在のことがあった。
そんな時、病院の向かいにあった小児科に何度か通った。

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その病院は、いつも子供だらけだった。
小児科なのでそうなるのは当然なのだが、面白かったのは、熱を出して苦しいはずの子供なのに、はしゃいでいる子供が多かったことである。

あれから、数十年経過し、その病院は一昨年閉院し、建物だけが当時のまま残っている。

なお、知人の話によれば、病院の院長の奥さんは、高校近くのアンテイーク家具にあふれた。あの純喫茶のオーナーだったのだそうだ。