遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

思い余ってあの人に電話したときのこと

本当は電話するのは間違っていることは十分承知しているつもりだが、思い余って電話したことがあった。それは正月明けだった。正月に同窓会があり、帰省した。翌日、市街をドライブしたついでに彼女を一目見ようとある場所に立ち寄った。なぜかどうしようも…

愛する女性の挙動はいつも予想と逆?

女の行動は不可解だ。私の場合は、事前予想とまったく逆の結果になった。それが、相手を含め自分の人生を狂わせる原因になった。ある女性は、非常に社交的で分別思慮があったが、私に対してはいつも期待を裏切るような試すような反抗的態度だった。別れ際で…

風のいたずら

同窓会に行くと、学生時代美人だった人が見る影もなくなり、そうでもなかった人が普通のオバサンになっているとする説が定説のようだが、大学時代のあの人は違った。ある時、車でドライブしていたとき、日曜学校の門を開け、小学校六年生くらいの息子さんと…

恋の予感

恋らしきことを3年もしないでいると、恋がしたくなる時期がくる。今度の相手は、水色の横縞のTシャツが似合う、文学部の才女だった。スタイルも良く、聡明で芸術的な美しさが漂う人だった。私は、久しぶりの恋だったので、のんびりと構えていた。彼女もど…

恋をしないことは最初は………

卒業はしたものの希望校に落ちたので、私は予備校に通うことにした。しかし、成績はまったく伸びなかった。卒業後半年間は、卒業式の泣きはらしたあの人の目がいつも瞼に離れず、私の中で、すべてのことが重荷になってしまっていた。そして、高校時代から続…

卒業式の想い出

高校の卒業式で私は、あの人の泣きはらした顔を見た。卒業式が終わり、謝恩会が終わり、なぜかあの人は私の顔をじっと見つめ目の前に立っていた。あの人は本気だったのだ。しかし、私は、ずっといい加減だった。中途半端な恋に手を出し疲れていた。「さよう…