遠い夜空のオリオン

私ともう一人が知る、淡い想い出を綴る、私家版郷土史

恋をしないことは最初は………

卒業はしたものの希望校に落ちたので、私は予備校に通うことにした。
しかし、成績はまったく伸びなかった。

卒業後半年間は、卒業式の泣きはらしたあの人の目がいつも瞼に離れず、私の中で、すべてのことが重荷になってしまっていた。
そして、高校時代から続く精神的な疲労感で、何事にも消極的になっていた。

恋をしないと決めたことがこんな重圧に変わるとは思いもしないことだった。
恋は生きるための活力の源だったのだ。