遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

真実の恋

Eric Andersonの曲に Is It Really Love at All という曲がある。当時、私は、中途半端な恋に悩み、人を好きになるのに億劫になっていた。そんなときに、聞いたのがこの曲だった。静かな夜明けに、波が寄せては引き、寄せては引く様な雰囲気の曲だった。そし…

良妻賢母の復讐

私は、オフイスラブ完全否定派である。理由は、それなりにスリリングだが結構面倒臭いこと、うまくいっているときはいいが一旦壊れるとやり直しが難しいからだ。また、女性社員の噂話は、あっと言う間に社内に周知される社風であったこともオフイスラブを躊…

夢の中で昔の仲間に出会った話

今朝、夢を見た。昔の仲間がたくさん、見舞いにきてくれた夢だった。私は、どこかホテルのような病院に入院している設定だった。事実、私は、その晩、風邪で寝込んでいた。そこに、わずか5分ほどの間に、50人前後の人たちが見舞いに訪れたのだ。かつての…

類は友を呼ぶ

この諺は同姓同志のこととして流布されているようだが、私の場合は、そうではない。好きになった女性とは、必ずと言っていいほど、身体的特徴などの共通点があった。母とそっくりだったり、頭の形がよく似ていたり、目の周囲の雰囲気が同じだったり、目の形…

想い出のコンチェルト

私にとって、あの人との想い出の曲は、ラヴェルのピアノ協奏曲ト単調の第二楽章である。ピアノ独奏は、ピアニシモでゆったりとしたテンポで始まる。聴いていていつも思うことだが、寂しげに去る、あの人の後ろ姿があり、続いて、曲のテンポにあわせ、あの道…

駄菓子屋の想い出

誰でも小さい頃、親に駄菓子を買ってもらった想い出はあると思う。私もあった。その店は、病院帰りのバス停脇の煙草屋だった。白髪混じりの痩せたお爺さんが店番をしていた店だった。私は、メロンパンが大好きだった。そして、あれから何十年たった今でも好…