私にとって、あの人との想い出の曲は、ラヴェルのピアノ協奏曲ト単調の第二楽章である。
ピアノ独奏は、ピアニシモでゆったりとしたテンポで始まる。
聴いていていつも思うことだが、
寂しげに去る、あの人の後ろ姿があり、
続いて、
曲のテンポにあわせ、あの道を静かに歩く自分がいて
最初は一人だったが、
いつのまにか腕を組んであの街を歩む2人がいる。
今となっては、取り戻すことはかなわないが、それでも、この曲を聴き続ける自分がいる。
ラヴェル ピアノ協奏曲ト短調第2楽章
ttps://www.youtube.com/watch?v=sqHaZifrmU0