遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

置手紙 その人の叫び

先日、その人とすれ違ったすれ違い様、その人は「あっ」と叫んだ その風貌はあのブロンズモデルにそっくりだった それははるか以前に聞いた叫びと同じだった 顔を見なくても声を聴いただけでその人の気持ちは わかる 痛いほど そえゆえその人に気持ちを伝え…

孫に手をひかれ想うこと

孫と遊ぶことがあるそういう歳なのだ でも私は、自分からああしろとかこうしろとか言わない 孫が、こうしよう、ああしようと話かけてきたら仕方がないふりをしてそうだね、そうだねと語るつもりでいる そういう私は4歳の時に出会い手をひいて身振り手振りで…

画廊がなくなった

かつての職場から歩いて5分ほどのところ、オフイス街の中小路にその画廊はあった 学生時代、サラリーマン時代私は暇つぶしとストレス発散を兼ねてこの画廊に通った 馴染みの画家はいないが鋭い描写の絵には一瞬立ちすくんだ 絵に迫力があったからだ 一方で…