遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

画廊がなくなった

かつての職場から歩いて5分ほどのところ、オフイス街の中小路にその画廊はあった
学生時代、サラリーマン時代
私は暇つぶしとストレス発散を兼ねてこの画廊に通った
馴染みの画家はいないが
鋭い描写の絵には一瞬立ちすくんだ
絵に迫力があったからだ
一方で、明らかに素人の描写なのであるが
気分を和ませてくれる絵にも出会った
かつて習った先生に再開したこともあった

足掛け40年近く、時々通った画廊ではあったが
昨年末のクリスマスイブの日にひっそりと店じまいし
今は
店先に降りたシャッターが
かつて行き来できた
時空間を遮断してしまったようである