遠い夜空のオリオン

私ともう一人が知る、淡い想い出を綴る、私家版郷土史

孫に手をひかれ想うこと

孫と遊ぶことがある
そういう歳なのだ
でも私は、自分からああしろとかこうしろとか言わない
孫が、こうしよう、ああしようと話かけてきたら
仕方がないふりをして
そうだね、そうだねと語る
つもりでいる
そういう私は
4歳の時に出会い
手をひいて身振り手振りで遊ぶしぐさをした
たった一度遊んだ幼馴染に
そう言われているような気がして
いつのまにか
孫の顔を眺めてしまう
そんな自分が
なんとなく照れくさく
妻に悟られぬために
何事もなく
平静を装ってしまうのである