遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

2010-01-01から1年間の記事一覧

あるブログを閉鎖したときに想ったこと

あるブログを閉鎖したときに想ったこと今日、別のあるブログを突然閉鎖した。ある事情があり、続ける意味もメリットもなくなっていたのだ。ブログ閉鎖については、閉鎖予告も、挨拶もしなかった。ブログを閉鎖した直後の心境は、転校することがわかっている…

初恋を予言した人

私に初恋を予言した人がいた。母だった。その女の子は、となりのクラスのピンクのとっくりのセーターが似合う、幻想的な雰囲気の女の子だった。頭が小さく、細身で、切れ長の目と透き通るような白い肌が印象的だった。その女の子は、小学校5年のときの転校…

イイ女のただ一つの欠点

私がある会社に勤めていたとき、多くの同僚がお手合わせ願いたいと思う、評判の女がいた。私もその女のことをイイ女だと思っていたが、ある事情で完全な無関心を装っていた。あるきっかけで一緒に食事をすることになり、いろいろ世間話をした。彼女の話は銀…

Shadow dream song

この曲はJackson browneが唄う曲である。唄う技術そのものは、他の歌手の方がうまいのだが、彼が唄うのが最もさまになる曲である。この曲は実は、大人になってから知った曲である。たぶん、若い頃聴いたことはあるはずなのだが、この曲の良さをしるのに数十…

Buy for me the rain

時々若かりし時代の曲を聴きながら想い出すことがある。もう若い頃と同じほどの感動はないが、その曲を聴くだけでつらかった、苦しかったが精一杯生きた時代を想い出し、それだけで胸が一杯になる。もう戻ることはないが、その時代には夢や希望がたくさんあ…

何のために生きるか

若い頃は、やりたいことを実現するために生きてきた。わき目もふらずにと言った方がいいかもしれない。しかし、今は、考えが180度変わってしまった。その昔、捨て去ってきたこと、 忘れてはいけないことのために生きたいと、ある時思ったからなのだ。そう…

女性からの何気ない質問

私は、自分ではもてた方だとは決して思っていないが、何人かの女性から意を決したような雰囲気で質問を受けたことがある。①オフイスラブについてどう思うか?②どのような女性がタイプなのか?③どのような女優が好きか?①については、まったく関心がないと素…

そして街路灯だけが残った

ちょっと時間が空いたので、学生時代に住んでいた場所に寄ってみた。その頃は、学生街で、アパート、下宿、寮、などが多く、司法書士事務所、行政書士事務所、ハンコ屋、安居酒屋、銭湯くらいしかなかったところだ。 ほとんどが木造だった。しかし、今は違う…

サリーガーデン

合唱曲の名曲に、アイルランド民謡の「サリーガーデン」がある。歌詞は、恋にまつわる想い出である。せつなさと甘さとなつかしさがミックスした曲である。そして、この曲を聴きながら想いだすのは、遠い日あの日の………………。この曲の意味を今まで知らずに聴い…

やけどの跡

実は、幼少期、たぶん3歳前後、鉄瓶のやかんのお湯で右の頬に大きなやけどしたことを鮮明に覚えている。母の動揺が尋常でなかったことが覚えていた最大の理由なのだ。最初の病院、たぶん厚生病院に行ったときに医師の反応が良くなかったのを悟り、その足で…

第二の母校

母校はと聞かれるとつい第二の母校のことを想い出す。本命の大学ではなかったのだが、試験前日に下見に行って、勉強しやすい雰囲気であることがわかり、なんとしても合格したい気持ちになり、数学の答案に必死に書いたことを覚えている。試験日は2月17日…

幸福な一生とは

一言で言うとおおらかに育てられ、入りたい学校に入り入りたい企業に就職し、それなりにやりがいのある仕事をこなし出会いたい人と出会い、結婚しそれなりの家庭生活を送り老後は、自分のやりたいことに時間を思う存分費やすことができれば幸福な一生と言え…

古い洋館にまつわる想い出

私にとって忘れられない洋館がある。幼少期、母が、洋裁、和裁を習いに行き、その発表会で連れて行かれた洋館である。その洋館の天井は3メートルくらいで、冬は寒く、スリッパなしでは歩けなかった。実は、夏、ここまで歩くのがいやでいやで、洋館の入り口…

人のかたちをしたプランター

故郷の街中の大きな病院の近くに、人のかたちをしたプランターがある。このプランターは半世紀にわたってこの民家の玄関にある。小さい頃、高熱を出したとき、母に手を引かれやっとの思いで病院に通った途中に、いつもこのプランタボックスはあった。高さが…