遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

虹とひとと 立原道造

暑かった夏が終わり、秋の気配を感じる今日この頃。立原道造の「虹とひとと」という詩を高校時代、FM放送で詩の朗読の番組で知った。夏の終わりに振る雨雨上がりの虹を見つめる二人だが、虹を見つめる、それぞれの見方は異なり詩は別離を暗示している。二…

黄昏に  立原道造

暑苦しかった日々が続いたが、漸く涼しくなった。学生時代、建築家で詩人だった立原道造の「黄昏に」という詩に出会い、自分の境遇と重ね合わせ晩夏の夜道を一人暗唱しながら歩く日が続いた。「すべては徒労だったと告げる光」という言葉に虚しく過ぎ去った…

わがひとに与ふる哀歌  伊東静雄

うだるような暑い日が何日も続いている。伊東静雄の二編の名詩を青空文庫から見つけた。冷たい麦茶か、アイスクリーム代わりになればと思いつつ、転載する。http://www.aozora.gr.jp/cards/001197/files/45280_18540.html 冷めたい場所で私が愛しそのため私…

ある夏の記憶

私の故郷であの人は今も昔と変わらない場所で生活している。ある夏の日あの人は、車庫を開け、車を車庫から出し、年老いた母親と買い物に出かけたのを偶然見た。車庫の扉を開ける若い娘さんのようなしぐさ母親と語らう優雅な後ろ姿ゆったりとした運転マナー…