遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

第二の母校

母校はと聞かれると

つい第二の母校のことを想い出す。

IM000419第2の母校.jpg

本命の大学ではなかったのだが、試験前日に下見に行って、勉強しやすい雰囲気であることがわかり、なんとしても合格したい気持ちになり、数学の答案に必死に書いたことを覚えている。

試験日は2月17日。合格発表日は2月24日。祈るような気持ちで、1週間を過ごし、発表日の当日、自分の番号が看板に張り出されている紙の一番上か二番目にあるのを発見し、「あった!」と叫びそうになった。

その直後、入学金支払い手続き書類をもらい、駅の西口出口近くの電話ボックスで母に合格連絡している最中に、あの人によく似た人を見かけた。

いろんなことがありすぎた関係で、この大学は今も私にとって第二の母校だが、あの電話ボックスは、撤去されてもうない。

そして、ここの合格で精力と運を使い果たし、大本命が不合格となってしまった。