遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

想い出したくない、あの日のこと

今年もあの日が来た

あの日
私とあの人は何度も目が合った
午前中は
いたずらっぽく見えたあの人の目は
最後は泣いていた

別れ際
目の前にいたあの人に
私は言葉が出なかった

泣きはらしたあの人を見るのはつらい
すべては
不甲斐ない自分のせいだ

私は、自分が許せない

振り返ってみて
その一言が言い出せない
その一言が言えない
言葉が出てこないのだ

私は自分に腹が立って仕方がない

不甲斐ないが
そんな1日だった