遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

初恋の結末

初恋は実ることは稀で
互いが初恋であることは滅多にない

もうすぐ、7月15日がやってくる。

思い出したくないが、7月15日は、初恋の人が転校を告げた日だった。

私にとって、初恋はたった100日だった。入学式から数えて、7月15日が丁度100日目の日だった。

その後、私は、その女の子の噂を聞かない。
その女の子を見かけたこともない。
今、どこに住んでいるかもわからない。
ただ、その後、好きになる女の子は、ただ一度の例外を除き、その女の子と、性格、雰囲気、体型において、なにがしか共通点があった。

性格は、さっぱり型。
雰囲気は、知的で涼しげ。
体型は、頭が小さくすらりとした人ばかり。

私の事を面食いだと思われている方がいたが、そうではない。

そして、案の上、好きになる女の子は、一目で決まることばかり。どの時代も、特定の人以外には目もくれない、同じパターンの繰り返しだった。

何度も好きになれる自分を不謹慎だと思ったが、恋とは、そういうものなのだろう。