遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

増毛 海水浴の想い出

留萌増毛間の鉄道が廃線となったそうだ。

増毛町の海水浴場には、小学校3年くらいの時は遠足の貸し切りバスで、小学校4年の時は家族で汽車で、中学校一年の時は学校の遠足で貸し切りバスで、少なくとも三度行ったことがある。

今回廃線となったことを知り、汽車から浜沿いの景色、海水浴場が見えたこと、遠い夏の日のことを想い出す。

三度目に増毛に行った日は、初恋の女の子が転校挨拶した次の日。私は気もそぞろ、泳いではしゃぐ気にはとてもなれなかった。

が、同じクラスの女の子たちは、私が内心相当がっかりしていることに気づいていた。

ここぞとばかり水着姿をクラスメートに披露する視線だった。そっけなく普通にしていればいいものをせず、注目して欲しい男の方を(こんなんですけどみたいな感じで)マジマジと見つめる姿、当時流行り始めたビキニの水着姿の女の子の照れくさそうなそれでいて注目されたい表情がとても面白かった。

そういう年頃だったのであろう。
それとも私の思い過ごしであろうか?

青臭い想い出ではある。

その増毛町の海水浴場は、水質はいま一つであるが、遠浅で波が静かだった。太平洋側はそうはいかない。

昨年夏、増毛町を通過した際に撮った写真がある。

増毛.jpg

鉄道は廃止となったが、街中の旧市街の一角に、かつての小樽のような雰囲気は残っている。

増毛町は、緯度にしては温暖で、魚介類だけでなく、イチゴ、さくらんぼ、ぶどう、プルーン、洋梨、りんごなどの、「知られざる果物産地」でもあり、鉄道がなくなっても町おこしのやり方次第では、そんなに廃れないだろうし、外国人が大挙して押し寄せる観光地でもないので、個人旅行客は減らないと私はみる。

豊かな増毛町の味覚
http://mashike.jp/tourism/66-2/%E8%B1%8A%E3%81%8B%E3%81%AA%E5%A2%97%E6%AF%9B%E7%94%BA%E3%81%AE%E5%91%B3%E8%A6%9A/

観光スタッフ日誌
http://mashikejp.sblo.jp/

http://www.sankei.com/life/news/161204/lif1612040050-n1.html

増毛発「最終列車」、20分遅れて満員で出発…「蛍の光」で見送り JR留萌線

 JR留萌線留萌-増毛(16.7キロ)は4日、最終列車の運行を終え、95年の歴史に幕を下ろした。

 JR北海道によると、最終列車は満員の約300人の乗客を乗せ、定刻より約20分遅れて午後8時10分に増毛駅を出発。駅では約600人が見送った。地元のブラスバンドが「蛍の光」を演奏、住民らがペンライトを振って別れを惜しんだ。

 増毛町駅前通り商店会の本間桜会長(56)は「今晩は悲しみにひたり、明日から駅をどう活用するかみんなで検討したい」としんみりと話した。

 留萌-増毛は、かつて盛んだったニシン漁の衰退や沿線人口の減少を受け利用が低迷。2015年度は1キロ当たりの1日平均輸送人員を示す「輸送密度」が67人、100円稼ぐための費用が2538円と、JR北海道の路線で最も悪く、同社は今年4月に鉄道事業廃止届を出した。