遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

2011-01-01から1年間の記事一覧

いつまでも変わらないでほしいもの

フェルメールの名画「真珠の耳飾の少女」を見ていつもあの絵とそっくりなあの人のことを思い出す。 どんなにときが経っても私の願いは一つ。いつまでもあのときのままでいてほしいのだ。あの絵のように澄んだ瞳、清純な微笑み、真珠のように輝く姿もそのまま…

好きな人としか付き合わない決心をさせた女の子のこと

中学時代、好きではなかった、ある女の子から問い詰められて困ったことがあった。その女性の言いぶりは、好きでもない女性と仲良くしないでほしい、私の方を少しは……という意味だった。私は、まったく反論できなかった。その女の子は、幼稚園が一緒で、小学…

恋の流儀Part3

恋の第1原則は、好きになった人以外は付き合いたくない主義だった。そして恋の第2原則は、一つの時代に一人しか好きにならないことだった。中学時代、高校時代、大学時代、サラリーマン時代を足し算すると4人好きだったことになるのだが、その4人の人の…

女性が最も美しく見える場所

私は、ただ一人の女性だけは、出会った瞬間からイイ女だと思っていた。その女性は、会社帰りに、デパート地下の食品売り場で買い物をして帰る習慣があった。ある日、デパートお菓子売り場でチョコレートを眺めていたところ、彼女が、和菓子コーナーにいる彼…

結局、どんな人と結婚したのか?

どの相手と結婚すべきか考えたときに、過去に出会った女性が自分にとってどういう存在だったのか、再定義してみた。ある女性は夢中になった人であった。ある女性は心から好きだった人だった。ある女性は憧れた人だった。幸運にも向こうも私のことを想ってい…

私が愛した人たち

このブログをお読みの皆さんは、読みながら愛した人がどんな雰囲気の人か、知りたいのではないかと思い、イメージ的に近い人の画像を並べさせていただく。蓼食う虫も好き好きと言われるかもしれないが。

思い余ってあの人に電話したときのこと

本当は電話するのは間違っていることは十分承知しているつもりだが、思い余って電話したことがあった。それは正月明けだった。正月に同窓会があり、帰省した。翌日、市街をドライブしたついでに彼女を一目見ようとある場所に立ち寄った。なぜかどうしようも…

愛する女性の挙動はいつも予想と逆?

女の行動は不可解だ。私の場合は、事前予想とまったく逆の結果になった。それが、相手を含め自分の人生を狂わせる原因になった。ある女性は、非常に社交的で分別思慮があったが、私に対してはいつも期待を裏切るような試すような反抗的態度だった。別れ際で…

風のいたずら

同窓会に行くと、学生時代美人だった人が見る影もなくなり、そうでもなかった人が普通のオバサンになっているとする説が定説のようだが、大学時代のあの人は違った。ある時、車でドライブしていたとき、日曜学校の門を開け、小学校六年生くらいの息子さんと…

恋の予感

恋らしきことを3年もしないでいると、恋がしたくなる時期がくる。今度の相手は、水色の横縞のTシャツが似合う、文学部の才女だった。スタイルも良く、聡明で芸術的な美しさが漂う人だった。私は、久しぶりの恋だったので、のんびりと構えていた。彼女もど…

恋をしないことは最初は………

卒業はしたものの希望校に落ちたので、私は予備校に通うことにした。しかし、成績はまったく伸びなかった。卒業後半年間は、卒業式の泣きはらしたあの人の目がいつも瞼に離れず、私の中で、すべてのことが重荷になってしまっていた。そして、高校時代から続…

卒業式の想い出

高校の卒業式で私は、あの人の泣きはらした顔を見た。卒業式が終わり、謝恩会が終わり、なぜかあの人は私の顔をじっと見つめ目の前に立っていた。あの人は本気だったのだ。しかし、私は、ずっといい加減だった。中途半端な恋に手を出し疲れていた。「さよう…

榎戸さんそっくりな女の子のこと

テレビ東京の午前11時のニュースに出演する榎戸さんを見るたびに思い出す中学の同級生がいる。名が榎田さんと同じ呼び名なので、余計そう思ってしまうのかももしれないが。ただ、私は、彼女に対し済まないことをしたと思っている。謝らなければならないと…

『思いやり』の勝利

中学卒業後、私は進学校、三つ編みが似合う彼女は女子高に進学した。彼女は、依然私に積極的で、女子高の制服がよく似合い、彼女とデートすればカッコはついたのだが、私はあえてそれをしなかった。誘おうと思えば誘えるのだが、夢中になっている女の子のこ…

気が合った三つ編みが似合う女の子

今、振り返って、「最も気があった女の子」は中学時代の同じクラスの女の子だった。その女の子は、三つ編みが似合う、ボソボソと人懐こく喋る、穏やかな性格の女の子だった。私がほかの女の子に夢中なのを知っていているにもかかわらず、そんなことはおくび…

不謹慎なのかそれとも?

このブログを読まれている方は、私のことを不謹慎な男だと思うかもしれない。しかし、私は私で自分に正直に生きただけなのだ。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、ただそれだけだった。そして、ちょっとモテたからと言って、その女性に夢中になることは決…

結婚を決意した?ある女性

大学時代、大学教授の娘さんが好きになってしまった。その教授は、フルブライト留学経験ある高名な教授だったらしく、人名録などに名前が載っている人だった。おまけに、すらっとしてスタイルがよく、見るからに、清楚で聡明な女性だった。ギリシア彫刻に出…

人は出会うべくして出会うべき人に出会う

高校時代、学力テスト上位で聡明、努力家、そして女性としても魅力的な女の子と同じクラスになった。私の志望校を知り、2つのアドバイスをしてくれた。しかし、結果的に、私は、普通の人生を選んだ。それから、数十年近くたち、ある会合で出会った年配の方…

恋の流儀Part2

私の恋の流儀の第一原則は、好きになった人以外は、付き合いたくない主義だった。二番目の原則は、今、振り返ってみて一つの時代に一人しか好きにはならないことであった。誘惑に負けて、次から次にという例外を除き、中学時代高校時代大学時代サラリーマン…

髪を切ったあの人に伝えたいこと

若い頃、ある女性に恋していた。しかし、その女性は、高嶺の花だった。普通のサラリーマンの奥さんにはふさわしくない人だった。そこで、私は賭けをした。志望校に入学できれば、彼女を射止めようと思った。落ちれば、あきらめようと思った。結果は、落ちて…

記憶の意味

かつて、私にも一時期、精神的に不安定な時期があった。なぜ不安定になるのか、理由がわからなかった。ある時、小さい頃母にメロンパンを買ってもらった小さな店の跡地を見つけ、その一角で立ち止まり、なつかしいたくさんの出来事があったことを思い出した…

なぜ書くのか?

このブログに来訪される皆さんは、なぜこんな私的なことまで書くのか、不思議に思われるかもしれない。私には書くための明確な理由が存在している。自分の記憶をいつまでも残したいと思い、実は書いている。そしていつか、想いを伝えたい気持ちもある。書く…

どこかで聴いたメロデイ

ブラジル人母子が唄っている曲でどこかで聴いたメロデイがある。聴いただけで日本のメロデイであることはわかるのだが、この曲は、実は3部作でできている。初めが、娘さんが唄う部分、続いてピアノ演奏部分、最後がピアノ変奏曲部分である。曲名は「Ponta de…

不思議な偶然をもたらす女

私の人生には、不思議な縁を取り持つ人がいる。その人は、私に、この人なら仕方あるまいとある覚悟をさせた人だった。彼女は、思い詰めた表情で私にあるシグナルを伝えようとした直後、二十年ぶりに別のある女性に出会った。その女性は、若いときのままだっ…

M子の涙

私は女の涙は好きではない。涙を見ると、その主張に負けそうになるからだ。しかし、M子の涙は違った。潔かった。私とM子は、30年前に出会った。一目見て、早まったと思った。しかし、どうにもならなかった。あるとき、電話で問い合わせをしたら彼女が怒…

詩の朗読

詩の朗読サイトを見つけた。愛唱している詩ならば、聴いてみる価値はあると思う。・立原道造全作品朗読http://www.haizara.net/~shimirin/radio/michizo/・中原中也全詩篇朗読http://www.haizara.net/~shimirin/radio/chuya/・宮沢賢治全作品朗読http://www.…

たった一度一緒に遊んだ幼なじみのこと

私には、一度しか遊んだことはないがいつまでも忘れない幼なじみがいる。この幼なじみの家は、地元で有名な老舗の店だった。ある時、父に連れられ、不思議な屋根の店に行き、その店のソファーで休んでいたところ、店の事務室から二人の女の子が現われ、店の…

Sound of Silence

名作映画「卒業」のテーマ曲である。あのエレンは、私が一時期夢中になったある女性に少し似ていた。目が大きく潤んでおり、ボニーテール風だった。刑事もののドラマ、日本酒のCMに出演するあの女優によく似ていた。私が、彼女の存在を知ったのは、初恋が…

婚約の手続き

婚約は、相手と結婚を約束する手続きのようなものであるが、私の場合は少し違った。婚約に至るプロセスにおいて、婚約しなかった別の異性に告知するか、別れるか、去るかの手続きが必要だと考えた。一人目は小学校の同級生だった。私は、その人のことを嫌い…

恋の流儀

誰にでも恋の流儀はある。私にもあった。私の場合は、理想の人をひたすら探し求め、そのタイプだと思えない限り、付き合う気がしなかったのである。また、イメージと違うとわかるとすぐに距離を置いてしまう癖がある期間続いた。その一方、一度好きだった人…