遠い夜空のオリオン

私ともう一人が知る、淡い想い出を綴る、私家版郷土史

気が合った三つ編みが似合う女の子

今、振り返って、「最も気があった女の子」は中学時代の同じクラスの女の子だった。
その女の子は、三つ編みが似合う、ボソボソと人懐こく喋る、穏やかな性格の女の子だった。
私がほかの女の子に夢中なのを知っていているにもかかわらず、そんなことはおくびにも出さず、後ろの座席から私の背中を人差し指で突いて話しかけてくる彼女はいつも楽しそうだったし、私もつい気を許していろいろ喋ってしまった。

彼女は私に対しては常に積極的だった。私は、それをイヤだとは思わなかったし、彼女の方も私が気を許して話していることに気がついているようだった。
夢中だった女の子以上にその女の子と話した時間の方が長かったことだけは確かなようである。

私が、気が合う子と好きな子が一致しないことを早く自覚していれば、その女の子にもっと楽しい想い出をプレゼントできたかもしれないが、ただ、私には時間がなかった。