私は、40歳の誕生日に、3日間続けて、あの人の夢を見たが、実は50歳の誕生日にも
夢を見た。
今度は母が夢枕に立った。
寝入った直後だったと思う。
突然、遙か上方から、大きな白い紙袋が降りてきた。
その中に、臙脂色の物と白い物があることを私は確認した。
私は、直ぐに、これは自分への贈り物であることを直感した。
一つは、
臙脂色の布で覆われた、蕎麦殻の枕だった。それは、実家の客間にあった、母が生前つくったものだった。
当時、私は、枕が合わず、あれこれ試したがどうもうまくいかず、途方に暮れていたのだ。
もう一つは、
母が結婚直前にくれた、白いアルバムだった。
アルバムの最後の頁には、あの人が映っている修学旅行の集合写真があった。
たぶん、
いつも見守っていること、そして昔を思い出して自信を取り戻せと伝えたかったのであろう。
ただ、私は、健康が優れず、医者通いの日々が続いており、
私は、この夢を見たことがきっかけとなって、
生きる道を変えることにした。