遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

クープランの墓

ラヴェルというクラシックの作曲家がオーケストラ用に作曲した管弦楽曲に、「クープランの墓」という名曲がある。
第一次大戦で戦死した知人に捧げる曲だとされている。

この曲の第一楽章は、光が満ちあふれる世界がめまぐるしく移り変わる、それでいて感傷を失わない、強さと美しさがバランスしている。

さて、私は、この曲の第一楽章を聴く度に、
生後間もない頃の母親に抱かれた幼い自分にタイムスリップし
母そして父に大事に護られ育った幼児時代の記憶
が蘇る。

今は、過去のものとなってしまったのかもしれないが、
希望と光が常に満ちあふれ、
両親から祝福され
それなりに不自由なく育てられ
今もこうして生活できることに
素直に感謝せざるを得ない。