今は、小学校で英会話を習わせる時代になったが、私の時代は、中学以降の必修科目だった。
母は、受験競争を有利に進めるために、小学校5年生の私を街の英会話学校に通わせた。
その学校は、GHQの通訳?をしていた先生が開設した学校だった。
異常にアメリカ訛が強く、また、アメリカナイズされた教え方をした。
進捗度にあわせたクラス編成をした。
すべてが、競争原理に基づく、合理的発想だった。
その学校には、街ん子(中心街に住む子供のこと)と近郊の秀才がほとんどだった。
そして、その中に、どこかで見かけた女の子が一人いた。ただ、どこで出会ったかはわからなかった。
後で、人づてに、その中にあの人がいたことを知った。