小さい頃の私にとって、市街中心部のお目当ての玩具屋は三軒あった。
1条7丁目の「丸井今井」、3条7丁目の「おもちゃのたもちゃん」、1条9丁目の「新田玩具」である。
玩具屋として最後まで残ったのが「おもちゃのたもちゃん」。
この三軒のうち、想い出深いのは、人形屋に変わってしまった新田玩具。
当時は、三階まで玩具売り場があった玩具専業店。憧れの店だった。
バブル崩壊の売り上げ減少が続いていたようで、2005年頃の写真を見ると、売り場は1階のみに縮小。それでも、花火の旗と看板から玩具店であろうとする店主の意気込みが伝わってくる。
2007年の写真を見ると、ひな人形、提灯の看板に変わり、2017年撮影したショーウインドウには、ひっそりと人形供養看板があった。
時代の流れで致し方ないことはいえ、三軒の玩具の名店のことは忘れない様にしたいものである。