母は、その繊維問屋の一つに学校時代の友人がいたようで、私をよく連れていった。店の奥には、円筒の石炭ストーブが置かれ、母とその友人は、ストーブを囲んで世間話をし、母はとても楽しそうに見えた。
子育ての話題もあったようで、その息子さんと私は同期生であると何度も聞かされた。その同期生は、その母親に似た賑やかな性格の人。今は地元で開業医になられていると聞いている。
子育ての話題もあったようで、その息子さんと私は同期生であると何度も聞かされた。その同期生は、その母親に似た賑やかな性格の人。今は地元で開業医になられていると聞いている。
その問屋街も時代の流れに逆らえず、次々と店を閉め、問屋街自体が消滅、今は数軒しか残っていない。
少し前に、ヤフーショッピングで、定番もののカーデイガンが安かったのを見つけ、購入した。納品者の住所を確認したところ、なんと当時からある繊維問屋だった。
昔は問屋、今は問屋とネットショップで生き残っている。たくましい商魂がないとできることではない。そんな時代になってしまったのである。