遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

二人の幼馴染のこと

同じ学校、同じ学年に、二人の幼馴染がいた。

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よく見た漫画の一コマ

一人は、私に親近感を持つものの狡猾で油断ならない女の子。
一人は、外見的にツンツンしているが一途な女の子。

 

前者とは幼年時代からの付き合い。後者は、幼年時代、たった一度一緒に遊んだ女の子。

好きなのは後者の女の子。好きなのだが、4つの理由からうまくいかないだろうと判断。

 

男なら誰もがそうであるように、私の価値観では、好きな女の子が目の前にいる場合、他の女の子に構う余裕はもちろんない。が、前者の女の子は、上級生と交際開始するに際し、何度もこれでいいのか、確認を求めてきた。

当然、私には誠実に回答する義務はない。交際して欲しくない、という気もない。構えば構うほど、後者の女の子から誤解されることを心配した。

前者の女の子は、私が口を聞こうとしない態度を不思議に思ったはずだ。

 

好きな子が目の前にいて、相手も自分が好きなのに、たぶんうまくいかない、うまくいくはずがないとする4つの理由について、どう克服しようか、真剣に悩んでいると伝えようがなかった。たった一度一緒に遊んだ幼馴染であることを伝えることを含めて。

 

恋愛観としては、最終的に、好きな人にこだわることをやめ、性格的にうまが合い、容姿的に釣り合いそうな人を探そうとしたことになる。

 

ただ、そんなことも、何度も涙をみせられ、彼女に相談することなく、すべて決めてしまった後になって後悔することとなった。
淡く切ない気持ちが残ったことになる。