遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

幼馴染の恋

幼馴染の女の子は数人いた。
その中で恋心らしき感情を抱いたのはそのうちのたった一人。
それもたった一度遊んだ、名も知らぬ女の子に。
まさか、その人に再会することになろうとは。
その人が私に初恋したことは、驚き以上にあり得ない偶然だった。
同級生からその人の気持ちを告げられ、何が起きてそうなるのか。
私は言葉が出ない。
互いに幼馴染だと知っていたら、どんなに楽しかっただろう。
互いに幼馴染だと知っていたら、もっと気楽に向き合えたはずなのだ。
私は、知らせずにはいられない気持ちになり、手紙を書いた。
幼馴染と出会った場面を具体的に描写して説明した。
その人は信じられまい。
それは、生涯、記憶から消えることがない、心温かな風景なのだ。
21歳の時に告白して、付き合いましたが結局は恋人らしいことは何もなく遊びに行ったりするだけでした。
幼馴染は私の事を双子の妹の様だと思っていたようで、恋人にするようなことは罪悪感があったようです。
重かったかどうか聞きましたが、好きになってくれた気持ちを重いとか思わないと言っていましたよ。
途中省略
その後ですが、お互いパートナーを持ち、今も幼馴染として仲良くしています。
二人が結ばれてほしいけれど、万が一のことがあったら同じような気持ちを持った人間がいるんだな…と私の事片隅に置いておいてください。
ちなみに、失恋時や立ち直りたい時にゲーテの格言集を読んでました。
「情熱と恋愛は消え去ることはあっても好意は永遠に勝利をつげるだろう。」
「いつも変わらなくてこそ本当の愛だ、一切を与えられても一切を拒まれても、変わらなくてこそ…」
とか…。今でも励みになります。

ショパン: ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11:第2楽章[ロマンツァ:ラルゲット][ナクソス・クラシック・キュレーション #癒し]
https://www.youtube.com/watch?v=NNLednz_NYQ