遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

赤十字病院の想い出

私は赤十字病院で生まれた。
母に抱かれた写真の他に、看護婦さんに抱かれた写真が残っている。
病院関係者が誕生記念のつもりでカメラを持たない
貧乏夫婦のために撮影してくれたのだろう。
住所は北海道旭川市曙1条1丁目1-1だそうだ。
私はてっきり1条西だと思っていた。

この病院は、当初札幌にあったものが、札幌に北大付属病院ができることを契機に、大正13年に旭川に移転。最初の診療科は内科・外科・産婦人科・小児科・耳鼻科で、旭川始まっていらいの大病院だった。産婦人科があったことから、旭川市民の多くはこの病院で生まれたに違いない。

この病院のサイトに、開設当時そして昭和40年代の画像がある。
赤十字病院.jpg

なお、昭和61年の道新記事に古い画像がある。こちらは手術室。経緯的に私が生まれた場所は、この部屋であろう。
赤十字病院.jpg
大正12年建設、昭和62年に取り壊されたようだ。
旭川バイパスを通らずに旭川市内に入る道すがら、曙から1条通りに入り、最初に生まれた病院を目にし、病院の建物をみる度に、何度もほっとしたものだ。

生まれた病院の歴史は忘れないようにしたいものである。