遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

「ふるさとの銘酒」を馬鹿にした上司と大喧嘩したこと

職場の上司の中に、日大出身者がいた。
北海道生まれでも育ちでもなく、本州の人だった。
もてない三大要素、チビ、デブ、ハゲ3拍子揃った、奥さん言いなりの亭主だった。
この人、上にはペコペコし、下には威張り散らす癖があった。
アルバイトの女の子からも毛嫌いされていた。
その上司、私に対しては、旭川の米は不味い、旭川の酒も不味いと繰返し語った。
それも酒席で語った。
言っていい事とそうでない事の区別がついていないようであった。
面子を傷つけられた私は、頃合いをみて職場でやり返した。
職場で上司と大喧嘩したのはこれ一回きり。
雰囲気を察知した関係者が、なぜ怒っているのか聞いてきたので、ふるさとの米が不味い、酒が不味いと言うから手加減しない気になったことを告げた。
ただ、郷土史の本を少しでも読んでいる人なら、旭川は酒造の街であることは知っているはずだ。一時期、蔵元だけで15もあったそうだ。
旭川の地酒づくりを大切に進化を続ける老舗造り酒屋〈高砂酒造〉
http://www.visit-hokkaido.jp/colocal/airport4-post2.php

廃業した蔵元の中に、登鶴がある。
男山1.jpg
登鶴1.jpg
登鶴の場合は、家督相続する息子さんがいなかったという話を聞いたことがある。世の中狭いもので、同級生に蔵元の息子さんがいた。母は、蔵元の遠戚がいたと語ったような気がする。
旭川の酒が不味いなどと言われると、親戚の名誉が傷つけられ、何が何でもひと泡吹かせてやりたい気になる。
ただ、最近の旭川の地酒は、男山は別格だとして、高砂国士無双合同酒精の大雪の蔵など、祝い事、お歳暮などを含め、正月に飲みたくなる酒が増えている。
ふるさとに旨い酒があることは、酒のみにとってとても大切な事で幸せな事だと思うのだ。
(The Carpenters) Yesterday Once More (fingerstyle guitar)
https://www.youtube.com/watch?v=YKh-HqXgZxc