遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

学生時代 ペギー葉山

天気が良かったので、ある大学構内を散歩した後、古本屋に立ち寄った。

北大構内.jpg


大学時代は挫折の時代だった。

本来なら現役で合格できるはずの大学に落ち
不本意にも浪人を余儀なくされ
精神的不調から浪人中の成績がぱっとせず
滑り止め目的で受けた大学はどれも合格できたものの
肝心要の第一志望校に落ち、これからどう生きるべきか、生きる意味、目的がまったく定まらず、
また一方、
誰よりも好きだった、あの人を悲しませた自分自身に悩む
自暴自棄の時代だった。

宗教に救いがあると考え、
一時期、信じる者ではないが、聖書を勉強した。
図書館には、明治時代のものと思われる、鍵付きの英語の聖書が特設の書架においてあった。
日本語の聖書と英語の聖書を読み比べ、両方の内容がほぼ一致していたことを確認した記憶がある。

生きるのがつらかった4年間だった。
その卒業式に、君が代、校歌、応援歌に続いて、ペギー葉山の「学生時代」を皆で合唱した。

自分の学生時代そのものだった。