春が来て、今年もカタクリの花が咲いて、
散った。
小学生の頃、近所の人に虫取りに連れられて、近くの丘によく行った。
そこは、春先に一面に奇麗な花が咲くところだった。
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また、この花の咲く頃に、ある希少種の蝶が森の中を舞うのである。
その優雅な姿は他の蝶の比ではない。
当時、花の名前は知らなかったが、ある時、その山の売却のことで騒動となり、
あの時に見た花が、カタクリの花であること
群生しているカタクリの花は他にないこと
を知った。
この花、離れたところで何気なく見ていると気づかないが、
近くで見ると、実に優美な表情を持つ花である。
そして、
こんな花でも一生懸命咲いている姿を見せられて
感動しない人はいないと思う。
