今年も暑かった夏が終わろうとしている。
今年の夏は、息子の嫁さんを含め、大家族で墓参りした。記念の写真も撮った。
新しい時代となったからだ。
しかし、何かもどかしい気がしたので、用事を見つけ、
行ってみた。
そこには、毎回のように、同じ場所のことが気になってしょうがない自分がいた。
記憶は自動的に4歳の時に遡る。
母が学んだ洋裁学校の塀
母に連れられ、お墓参りしたお寺のお地蔵さん
母に手を引かれ、通った病院の手前にある、人の形をしたプランター
それらは、今も変わらない。
なくなってほしくない。
変わったのは、それらを見つめていた自分の視線と自分の姿である。
私は、今年もあの「人の形をしたプランター」のことが気になってしょうがない。
今年は、
どのように置かれ
どのような花が飾られているのか
それを知るだけで、心が満たされるような気がする。