遠い夜空のオリオン

私ともう一人が知る、淡い想い出を綴る、私家版郷土史

花を大切にする企業とひと

7月にしては暑い日が続いている。

 

地元で、社屋廻りの花壇に水をやる企業が二つある。北陸銀行旭川しんきんである。
どちらも、地場企業向け融資の他に、マイホームローン、マイカーローンを主力商品としている。北陸銀行は、開拓の時代から地縁で繋がっている。富山出身の農家も多い。

 

雨が降らない暑い日が続く昼下がり、支店長と思われる人が、放っておくとしおれてしまいそうな一年草に水をやっている。

 

じっと観察していると、ただ水をやっているのではないことに気がつく。我が子に話しかけるような、赤子を扱うような丁寧さであることだ。

一見何気ないしぐさなのだが、何年も続けているように見える。

 

銀行と花、組み合わせとして似つかわしくはない。融資先を簡単に生殺与奪できる立場でありながら、これから訪問しようとする顧客を安心させようとしているような雰囲気がある。

 

かつて、旭川には半世紀以上、人の形をしたプランターに、毎年のように花を植えている家があった。小さい頃、病院に通う道すがら、不思議な形の白いプランターにある花を見るのが楽しみだった。
しかし、今年は軒先に花がない。最近まで雪割していたご高齢のご主人の姿を昨日のことのように思い出すのである。

 

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人の形をした、白いプランターは木の陰になって見えません。撮影は6月