新たな視点での郷土史本が発刊され始めた中、主に昭和の時代に活躍された四人の郷土史家を紹介する。
・示村貞夫氏
第七師団に関しては、示村貞夫氏の本が唯一存在。経歴は、戦中は第七師団の教官、戦後は市職員だったそうだ。
・大塚一美氏
元警察官のアイヌ史家。カメラマン。当時のアイヌたちのホンネを探り、後世に残そうとした方だったように思う。
・村上久吉氏
1970年頃の郷土史の大家。異色の高校国語教師。郷土史本のほとんどのルーツはこの方の本にある。字源の本、詩吟と関連づけた漢文の本もある。どちらもマニアックで面白い。
三人とも現役時代のお住まいは春光町。三人とも知り合いだった可能性がある。
これとは別に、建築史の視点から掘り下げた、川島洋一氏がいた。
「ふ・る・さ・と 旭川の建物」は建築図面付きの解説が読める名著と思う。