遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

レストラン「仏蘭西亭」の想い出

親子3代に愛された横浜のレストランが閉店となるそうだ。

 

高齢、コロナ禍…横浜の老舗レストラン閉店へ 半世紀近くの営業に幕
https://www.sankei.com/article/20221220-MWS5KFWI25MSDG5A4WQ75XC5EM/

 

旭川にも半世紀近く営業し続けている、老舗レストランがある。

 

そこは、昔、夜は正式なフレンチ料理、昼間は喫茶店風の店だった。高校時代、数回友人たちと通った。転校する友人の送別会もそこでやった。

お店の人の話によると、高校生が来た後は灰皿をすぐに片づけたそうだ。
そんなことがあったことを店の人の話で初めて知った。

店に入ると、内装、メニュー、働いている人たち、ほとんどすべてが昔と変わりないことにほっとする。今どき、親子4代の常連客がいるそうだ。
店の人も客も同じ時代を共有、他の店ではあり得ないことがこの店では当たり前のように続いている。
モーツアルトショパンの曲を聴いているうちに時が経つのを忘れ、やがてオーダーした皿が運ばれてくる。

 

食べたものメニューの種類、ソース、コーヒー、砂糖入れまで、昔と変わらない。
高校時代の自分に出会える、何とも言えない空間がそこにある。

名店とはそういうものなのかもしれない。

 

 

 

そんな名店も、高齢のため後継者募集中だそうである。

 

旭川・3条通の名店「仏蘭西亭」が後継者を募集!
https://hokkaidolikers.com/archives/45061