遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

クラシック喫茶の想い出

かつて旭川にも
クラシック音楽が聴ける名曲喫茶があった
場所は4条通りバス停前、天金西側だったと思う
大学4年の夏
待ち合わせ目的で行ったことがある
茶店の名は、あのヨーロッパの有名都市と同じ
各地に同名の店ががある
当時のいわゆる名店
外壁はレンガ、白地の目地が印象的な建物
ドアの建具、窓枠は木製
中はそんなに広くはないが
20人くらいは座れたように思う
椅子は水色か黄色のビニールの張地のソファー
その店にて
再会したい人がいた
私は待った
1時間待った
その人は来なかった
店ではバイオリンソナタが流れていた
ウインナコーヒーは物凄く美味しかった
もう1時間待とうか
考えた
が、迷惑がかかるようなことはすべきではない
縁がなかったと
すべて忘れることにし
店を出た
そして、いつしか
その喫茶店が閉店
駐車場となり
数十年が経った
喫茶店跡地.jpg