遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

自分へのクリスマスプレゼント

若い頃、イギリスに半年近く仕事上のことで滞在したことがあることを懐かしく思い、誰も見向きもしない廃刊本「美しき英国へようこそ」を読んでみた。

 

ある頁に、私の滞在経験とピッタリ一致することが書いてあった。
日記を付けていたら間違いなくそう書くだろうと思ったほどだ。

 

30年前の忘れていた想い出が甦り、早速アマゾンで古書を購入することにした。

 

 

昔好きだった、ある女優さんとそっくりな女の子もイギリス滞在経験がある。
彼女の手紙によると、イギリスに本部がある、ちゃんとした(カルトでない)キリスト教団体関係の招待で滞在したとの事であった。


帰国直後、大学近くの歩道で彼女とすれ違った。

 

が、過去の辛い記憶が消し去れず、話しかける気がしなかった。
面倒くさい、疲れる恋愛はコリゴリだった。

 

彼女がずっと想ってくれていることはわかっていたが、相変わらず子どもだった。
好きな気持ちは少し残っていたが係わる気がしなかった。


仕方なく、婚約した事実を直接知らせずに去ることにした。

 

ドラマやCM出演するあの女優さんをテレビで見ると、辛い時代が続いた青春のヒトコマを想い出すのである。