遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

昔の上司の夢

夢に出てくる上司が2人いる。2人とも故人。
一人は、私のことを気に入ってくれ、私的な付き合い含めても大所高所から助言いただき大きな影響を受けた。もう一人は、あまり私のことを良く思ってはいないがよく酒に誘ってくれた。

 

前者はあまり夢に出てくることはない。
問題は後者。この方、3年前に突然亡くなられた。突然のことで周囲が驚いたほど。
人づてに聞いた噂によると、葬儀参列者の中に会社関係者はほとんどいなかったそうだ。

周囲はゴマ擦り人間だらけだったことになる。
それからというもの、年に1回、命日の時期になると夢に出てくる。

夢の中での上司は私にはいつも冷淡なのだが、私に何事か語ろうとしている。何を言いたいのか、凡その推測はついている。

 

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ただ、私にも言い分はある。詳細説明はしないが、あなたの出世のために協力した一人であると。
私はやるべきことをやった、やりぬいたと思っている。偽情報により裏切り者扱いされたこともあったが、何の後悔も未練もない。
体の不調を機に、仕事関係のことは一切忘れ、別の人生を選ぶことにした。

従って、上司から仕事上のことで何を言われようとどう批判されようと恥じることはない。そんな言われ方をされるくらいなら、「会社を辞めます」と言い返したほどである。

あれから十数年が経過した。

私を嫌ったあの上司は、夢の中に現れ続けている。
何か言い残したことがあるのかもしれないが、もう夢には現れないでいただきたいのである。