遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

夢に出てきた女性たちのこと

実は、最近、夢の中で二人の女性と思いがけず再会した

一人は、たぶん拒食症再発で痩せたM子。
もう一人は、中学時代の同級生だった女の子である。

M子はとても寂しそうだった。黄色のコートを羽織っていた。
夢では何も語らなかった。
言いたいことがたくさんあるのだろう。
言葉にしたくても言葉にならないのだろう。

実は、以前から、外出した日に限って、決まって正体不明の不在着信がある。
時間的に退社時刻に集中している。
今回はなかったが、夢で見た日が、久しぶりに外出した当日の晩だったので
テレパシー的にはそういうことなのだろう。

もう一人の場合は、相性が悪かった恋敵の同級生と一緒に登場した。
この同級生も一時期の私と同じく、この女の子に首ったけだった。
私は、彼女からの申し出に従い、ある時期から彼女とは完全に距離を置いた。
係わっても振り回されるだけだと感じたことが最大の理由だった。
そして、完全に忘れ去ろうとした………

一方、恋敵のこの同級生にとって、彼女は相当に忘れがたい存在であるようで
彼女とのことで何かあったのであろうか
突然、精神疾患を病み
失意のうちに大学受験を諦めた。
不思議なことに、夢の中では
決して行動的ではなかった彼女が
この同級生との間で一言言葉を交わした後
何も言わず私の右腕を掴んで寄り添うところで終わった。

あり得ないことだった……………

私にとっては、彼女は一時期、自分に似合いと感じたことがあったが
互いの気持ちを正直に伝え
その気持ちが正確に伝わらない時点で
私は、将来を変えるしかなかった。

私は、傷つき、本当に愛すべき存在が別にいたことに漸く気づき
心の底から後悔した。
自分を見つめ直すことが唯一できることだった。
それゆえ、しばらく恋をしないことを選択したのだった。