遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

ラーメンの想い出

急に冬らしくなった。気温が下がると、ラーメンを食べる機会が増える。先日行ったラーメン屋は開店直後の時間帯なのに混んでいた。夏はそんなことはない。

 

道内主要都市の場合、それぞれご当地ラーメンがある。旭川はしょうゆラーメン、札幌はみそラーメンが有名。いつか函館や釧路のご当地ラーメンを食べたいと思っている。
ラーメンの味はその土地の気候により影響を受ける。旭川のような寒冷地の場合は、特に脂が乗った、熱めのラーメンが好まれる。
しかし、私は、ラー油が濃い脂っこいラーメンではなく、やや家庭風のあっさり目のラーメンが好みなので、有名店「青葉」にはあまり関心がない。

 

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それでもラーメンには想い出がある。


学生時代、いいな!と思った女の子が、大学の食堂で食べていたのがラーメンだった。
自宅通いなのに、蕎麦でもうどんでもなく、ラーメン一筋なのである。

サンドイッチ、蕎麦、うどんという選択肢があるのに、どんなに寒い日もどんなに暑い日も年柄年中昼食はラーメンだった。隣の席で食べた時も正面の席で食べていた時も、ラーメン以外のものを食べたことを見たことがない。コーヒーを飲んでいる様子もなかった。

ラーメンばかり選ぶことに呆れたほどであった。

その女の子は、水色と白の縞のTシャツ、レインコートがとてもよく似合った。美人とは思わなかったが、清楚で可憐で知的な雰囲気だった。

相当モテたようで、肖像画のモデルとなったり、演劇部の活動にゲスト参加していたようで、いつのまにか高嶺の花となってしまった。