遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

ケーキ屋の想い出

昔は、買い物公園の路面店にケーキ屋があった。丸井今井、マルカツ、西武デパート内にもあった。それがみんななくなりどこかに行ってしまった。

丸井今井と西武は閉店。マルカツは残存するものの、外壁と一階の店内は昔の面影を残している以外は往時とは別の店舗に変わってしまった。

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かつて、2条通りをはさんで南側に千秋庵、北側に壺屋があった。壺屋が先に閉店。続いて千秋庵が閉店。どちらも今は居酒屋。これらはイオンの進出、駅舎が移動した結果起きたことである。

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買い物公園を駅に向かって歩いていると、小さな赤い小銭入れを手にした、薄紫の花柄のワンピース姿の幼馴染が、長い髪をなびかせこちらに向かって歩いてくる。視線が合った直後、くるりと向きを変え壺屋のドアを開けた姿を想い出す。

ケーキがあまり好きでない私でも、ケーキ屋には想い出がたくさんある。

買い物公園が、いつまでも居酒屋通りでいいはずはない。いつか同じ場所に、壺屋、千秋庵が開店することを願っている。