遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

気に入っていた喫茶店

何度か通った店がある。いつのまにか閉店した店ばかりとなってしまったため、忘れないために、メモしておく。

 

・ちろる
三浦綾子の小説、氷点に登場する喫茶店。店主が変わり、コロナに伴う臨時閉店が続き、なかなか行く機会がないが、雰囲気、インテリア、味の点で全国ランキングレベルの店だと思う。左程コーヒー好きでなくでも通いたくなる店。

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・茶館
10年前の3月に店主高齢により閉店。
日替わり弁当がメイン。店先に並ぶ鉢物、壁にかかっている油絵は見事。店内に置かれた、桃の盆栽が満開となった時期は特に、雰囲気が良かった。市職員の常連さんが多かった。
引揚者が住んでいた家に住んでいた方となんとなく似ていた。気落ちして訪れた時など、週刊新潮の最新号を薦めてくれたりした。閉店前の年の夏に見送っていただいたのが最後となった。

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・ベルタン
マンション建設された半世紀前からあり、店の名はベルタン?だっと思う。店先に置かれた、高さ1メートルくらいの折りたたみ黒板にメニューが書いてあった。当時は、フランス料理フルコースの店。店の中は、プレミアムものの洋風アンテイーク家具、脚の細いチェアが所狭しと置かれていた。
長さ3メートルくらいの無垢材のカウンターテーブルと高さ2メートルくらいの柱時計は圧巻。輸入ものの缶入りドロップが400円。とても美味しかった。最後の日は、店全体がやわらかな灯りに満ちていた。
15年ほど前に店主が変わり喫茶店風(店名はアレグロ?)に変わり、ネイルサロンとなった後は、空き家状態。
写真はアレグロ閉店後の時期のもの。

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