遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

今年の初夢は高校卒業式の早朝の夢だった。

もうすぐ高校卒業式の日がくる。

今年の初夢は高校卒業式の早朝の夢だった。

卒業式後に離れることになる街並みを一目見ておこうと
夢の中の私は、早起きし、英語の本を持参、
夜明け直後の街を歩いた。
橋を渡り、市役所がある通りを抜けた。

今まで一度も通ったことがなかった橋だった。
橋の道は、雪解けでぬかるんでいた。

市役所は通り過ぎるまでは大きく見えたが、角度が変わると意外に小さく見えた。
国道を渡り、あの場所に行き、
それから、
小さい頃に母に手を引かれてあるいたカトリック教会の通りから
高校に行く通学路に戻ろうとしたところで目が醒めた。

今思うに
私は、この日から人生をやり直すべきだったのかもしれない。