卒業式が終わり
私は自分の気持ちの整理に取りかかった
やるべきことがそれしか思いつかなかったからだ
その女の子は東京の大学に進学
私は浪人
彼女の夢はというと
私にはとうてい不可能な夢だった
別れは私から言いだしたことだった
私は
そんなに多くを望んではいなかった
また、今になって思えば
妻になる人に多くのことを望んではいなかった
だが、彼女たちは違った
それが去らざるを得ない原因になろうとは
彼女たちは思ってはいないはずである
私は努力はした
が、その一方で疲れたのだ
私が望んだことはもっと単純なことだった