遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

英会話番組の想い出

NHK英語会話講師の中に、赤川裕氏がいた。覚えている人が少なからずいると思う。

 

赤川裕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E5%B7%9D%E8%A3%95

 

実は、海外出張前後に、赤川氏が講師を担当する、テレビ英会話番組を、リスニング強化目的で録画、繰り返し聴いたことがある。

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イギリス英語、特に、コックニーと呼ばれる、ロンドンの下町アクセントがリスニング上の難題だったためである。
初代のシャーロックホームズのアクセントがコックニーアクセント。当時、助手が「ホームズ」と語ることしか聞き取れず、何度も悔しい思いをした。それと比較すると、007はまだ聞き取れた。

講師だった赤川氏は、イギリス滞在が長かったようで、リスニング教材に、アンテイークオークションもの、庭園ものを選んだ。当時の私のお気に入りは、英国王室管理のハンプトン・コートの迷路の庭。生垣の迷路の面白さに惹かれた。

イギリス「ハンプトン・コート宮殿」の庭【世界のガーデンを探る旅11】
https://gardenstory.jp/gardens-shops/14086

 

春のハンプトン・コート・ガーデン(有料部分)
https://hirokowright.blogspot.com/2016/04/blog-post_0.html

 

ハリーポッターの映画にて迷路のシーンがあったが、アイデア的にはこの庭園由来のものと思う。

三軒の玩具屋

小さい頃の私にとって、市街中心部のお目当ての玩具屋は三軒あった。

1条7丁目の「丸井今井」、3条7丁目の「おもちゃのたもちゃん」、1条9丁目の「新田玩具」である。

玩具屋として最後まで残ったのが「おもちゃのたもちゃん」。

この三軒のうち、想い出深いのは、人形屋に変わってしまった新田玩具。

当時は、三階まで玩具売り場があった玩具専業店。憧れの店だった。

バブル崩壊の売り上げ減少が続いていたようで、2005年頃の写真を見ると、売り場は1階のみに縮小。それでも、花火の旗と看板から玩具店であろうとする店主の意気込みが伝わってくる。

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2007年の写真を見ると、ひな人形、提灯の看板に変わり、2017年撮影したショーウインドウには、ひっそりと人形供養看板があった。

 

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時代の流れで致し方ないことはいえ、三軒の玩具の名店のことは忘れない様にしたいものである。

海外出張の想い出

仕事柄、海外出張が多い部署に配属となった。東京にいたこともある。
行った先で一番多かったのがロンドン。
長い時で数か月滞在した。

 寄宿先は、ロンドン西部の住宅街。

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チューダー調の白と黒の長屋風の家が立ち並ぶ地区にあった。今は、日本人学校がある、日本人駐在員が多く生活する地区として知られている。


当時は、出張先にアメリカではなく、国力が衰えたイギリスになぜと思った人が多かった。
が、私は、議会制民主主義のルーツがイギリスにあること、多くの政治思想がイギリス発祥であるため、迷わずイギリスを選んだ。
先日のアメリカ大統領選挙にて、各国が衛星回線を使ってまで選挙介入したことを知ると、当時の私の見立ては間違っていなかったと思う次第。

蕎麦屋の想い出

蕎麦屋というと、今や本物志向の店だらけとなった。
江丹別という有名蕎麦産地がある以上、不味い蕎麦では観光に繋がらない。

30年前はというと、必ずしもそうではなく、手打ちへのこだわりはなく、つるりとした食感の喉越しの良い蕎麦屋が人気があった。

台場にあった、この店は当時の人気店。

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出張した際の昼食時、ここに連れて行かれた。同じ会社の年配の管理職の人たちが美味しそうに食べるのが印象に残った。
それ以来、何度か足を運び、高速道路開通を機に客足が途絶え、閉店。今は、和菓子工場になっている。

 

時の経つのは早いものだ

写真の整理

十五年くらい前の、幼馴染との再会をきっかけに、市内各所の写真を撮り始めた。

幼馴染には、(自分の方が少しでも)好きになればなるほど、うまくいかなくなることを、人づてに告白した。
相手とは相思相愛。相手は初恋。

 

しかし、私には、乗り越えるものがあり過ぎた。

こんな悲恋もあるのだ。

 

気持ちを整理しようと、想い出の場所を撮影することにした。
出生地から始まり、幼年時代、小中高校時代、過ごした場所を訪ね、通った道を歩いた。
そうやって、やっと、自分の人生を肯定できる気持ちになれた。

 

気に入っている場所は、旧ドレメ、市庁舎、昔からあるクリーニング店。どれも、絵葉書になっている郷土史上の名所。

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カメラ越しに変わらぬ風景であることを確認する度に、ほっとする自分がいる。