遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

「仕立物の洋服」の想い出

日米首脳会談で菅首相が着た背広がダボダボであると評判となった。

 


菅義偉首相、どの紳士服屋で買えばそんなダボダボなサイズ感に仕上がるのか逆に評判に
https://kabumatome.doorblog.jp/archives/65978949.html

 

バイデンや麻生元首相の着こなしと比較すると、菅首相の背広は、一着10万円くらいの既製品、首相のファッションとしては貧相と思うほどである。

歴代首相では、おしゃれなのは麻生元首相。帽子、ワイシャツ、背広、ネクタイすべてきまっている。

帽子は、2条通りにある「どら猫帽子店」で売っている、イタリア製の数万円のハットと同等品ではないかと思う。

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ワイシャツは仕立物で3万円。背広は20万、ネクタイ3万円。靴はおそらく5~10万円くらいのものであろう。麻生元首相のファッションはやや派手でゴージャスな雰囲気。対照的に、安倍前首相は、一見地味だが、落ち着いた品の良い服を着ている。

 

 

私事となるが、四十歳を過ぎた頃から、仕立物のワイシャツを着るようになった。肩こりがひどくなり、既製品ではフィットしないことがわかったので、一着数千円~1万円のものを10着程度揃えた。生地を選ぶ際の基準は、あまり派手過ぎず、選り好みせずとし、いろんな柄を揃えた。仕立物だと刺繍で名前を入れてくれるサービスがあるが、刺繍の糸は敢えて目立たたない色を選んだ。

 

一見地味だが、よく見ればおしゃれな服装であることを心がけたことになる。

 

なぜそうしたか。高校時代好きだった女の子が着ていた、仕立物のブラウスを想い出したからだ。彼女は、明らかに品が良い、仕立物の洋服を着ていた。
彼女のイメージに感化されたためか、あり得ないことだが、自分が独身、彼女と仕事帰りにデートする場面を勝手に想定、ブランドものではない、敢えて地味で品の良いもの、耐久性ありそうな品物を選んだ。ネクタイは、デパートでニーズを伝え、店員さんに選んでもらった。靴は、丸井今井で売っていた、ソールの厚い2万円くらいのウオーキングシューズにした。これだと一日履いていて疲れない。良い靴と思った。

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菅首相のような国益に係わる仕事をする機会はなかったが、仕事に対する自負心は人一倍あった。が、現実の上司との折り合いは必ずしも良くなく、良い仕事をしている証明としてファッションに気をつけようとした。

 

ただ、おしゃれの原点は、高校時代の女性に影響されたことは否定しようがない。彼女が着ていたものは、一見地味だが、良い品物だらけだった。