遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

退職した日の想い出

長く勤めた会社を3月末で退職することにした。

その日は、電車を降り、いつも通りの通勤経路を歩き、信号待ちの交差点にて、見納めだと思って写真撮影した。

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すると、入社同期で誰もが憧れた女性が、娘さんと思われる人と連れ立ってこちらに歩いているのを見つけた。何年かぶりで挨拶、よりによってこんな日にこんな場所で会うことに驚いた。縁とはこういうものなのだろう。

 

本社社屋に入り、同じ3月末日で退職予定の人と待ち合わせし、記念撮影した後別れ、かつていた懐かしい職場に出向いた。

すると、向こうから歩いてくるM子を見つけた。
通り過ぎる前に、彼女は頷き、口元でさようならと言ったように見えた。

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普段なかなか会えない人に会えた一日だった。

 

退職辞令交付は11時半に始まった。私は用意した言葉で職場の皆さんにお別れの挨拶をし、社屋を去った。

 

長いようで短かったサラリーマン人生だった。

いつか行ってみたい場所 イングリッシュガーデン

世の中は、コロナ渦で海外旅行などもってのほかという社会状況にある。
それでも、いつか行ってみたい場所がある。

それはイギリスにある。

 

若い頃に見た風景、街角や庭園が、どうなっているか、どうしても確認しておきたいのである。

 

生活に何一つ不自由ないイギリス人たちが(ラストリゾート感覚で)イギリスの田舎にこもり、世界中から植物を集め、情熱を注ぎ、手間暇かけ庭園をデザイン、歴史に残る名園を創り上げたことを最近になって知った。

また、イギリス国内が、コッツウォルズ地方など、庭園だらけであることも知った。
イギリスは国立公園地域は少ないが、広大な庭園が至る所にあるようなのである。

 

Great British Garden
https://www.greatbritishgardens.co.uk

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元気に歩けるうちに、最もイギリスらしい場所をもう一度見ておきたい気になった。

これは私にとってライフワークなのである。

 

おいしい水 想い出

水源地含め、国内の土地が大量に中国資本に買い占められているそうである。
彼らは中国においしい水が枯渇したことを知って買い占めている可能性がある。

 

日本の水は美味しいかと聞かれれば、世界の中で日本はトップクラスで水がおいしい国と思う。モンスーン型の機構、多量の雨、環境を大切にする国民性から迷いなく判断しうることである。

 

さて、ボサノバの名曲に「おいしい水」という曲がある。
今は亡き、ブラジルが生んだ世界的作曲家、アントニオカルロスジョビンが作曲した名曲。

水を飲むときに、この曲のことがつい浮かんでしまう。
普段は、コーヒーやジュースを飲むのだが、どれも口に合わなくなってきたと感じた時に、水道水を飲むと気分がすっきりする。

 

そして、小さい頃、飲んだ水道水の味を想い出す。

当時、住んでいた地域は、日本陸軍が明治時代に導入、当時世界の最先端のろ過設備で供給される地域だった。

その後、日本各地、世界各地の水を口にしたが、今だかつて故郷の水道水以上にうまい水道水を飲んだ記憶はない。

 

各地の湧水も飲んだ。富山の立山の湧水は確かにおいしかった。ただ、育った故郷の給水場の近くから出ていた湧水の方がやはりおいしかった。

 

お気に入りの水は、旭岳原水公園で飲める湧き水である。

大雪山旭岳源水公園
https://colocal.jp/topics/lifestyle/myhokkaido/20170906_102549.html

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旭岳

 

日本で一番井戸水がおいしいところは、どこだろうか。

標高の高い山の山域として、富士山、大雪山羊蹄山の麓が挙げられる。私は旭川市の隣町の上川郡東川町と思っている。

http://town.higashikawa.hokkaido.jp/water/index.htm

プラパズルの想い出

昭和40年頃から「プラパズル」なる商品が流行しだした。

 

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https://aucview.aucfan.com/yahoo/e490433988/

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15パズル
https://plaza.rakuten.co.jp/319690/diary/201712140000/

 

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テレビCMなどに感化された私は最新モデルのプラパズルを買いに街に出かけた。

行った先は、3条7丁目にある「おもちゃのタモチャン」。

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買い物公園路面店であり、デパート売り場よりも店先から売り場まで近かったことなどから、入りやすかったこの店を迷わず選んだ。

当時は、中年の切れ長の眼のきりっとした顔つきの、声の通りのいい奥さんが店を切り盛りしていた。

その「おもちゃのタモチャン」、この3月で閉店となるそうだ。

3条通りに面して「おもちゃのタモチャン」の大きな看板があるが、閉店した後撤去されることになる。

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半世紀は続いた、店名を連呼する、街頭放送も聴こえなくなる。

ご主人が年末に亡くなられ閉店を決意されたそうだ。ただ、私は、子供の頃にいたはずの、店のご主人のことはあまり覚えていない。

 

すべてのことは昨日のことであるかのようである。

就職活動の想い出

一度だけ就職活動したことがある。行った先は旭川に支店がある企業。場所と日時を指定されたので、背広を新調、職場訪問することとなった。

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行ってみて驚いたことが二つ。支店長さんは、仕事上やり手であるだけでなく、銀座、3・6街などで、水商売のママさんにもてそうな、なかなかの好人物であるように見えたことだ。漫画風に言うと、島耕作みたいな方だった。

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さらに驚いたのは、その奥様が気立てが良さそうなさわやかな美人だったこと。息子さんが地元の医大に進学したとの話も伺った。

たった一度の就職活動だったが、伴侶を選ぶことが就職活動以上に重要なことであると、その後の自分に言い聞かせる結果となった。