郷土史の本に載っている人物、著者、郷土史の建物について、幼少期から知っていたことが大きく影響している。
「旭川九十年の百人」などの本に登場する人物については、10人くらい見かけたことがある。息子さんと塾などでご一緒したり、家に遊びに行って挨拶したことなど、覚えている方が多い。
また、旭川の郷土史を語るうえで重要人物とされる、村上久吉氏を小学生の頃、何度か目撃している。「旭川の人びと (1971年) (旭川叢書〈第5巻〉」という本は郷土史上の名著。 村上久吉が書いた本で詩吟解説が読める漢文の本、字源に係わる本なども揃えた。こういう見立てもあるのかと思うほどの内容。
その他、近所に複数の郷土史家が住んでいた。「旭川 街並み今・昔」については、著者の中高生時代を見かけた記憶がある。本に載っている写真からピンと来た。喫茶茶館の常連であったようだ。
最近では、偶然入ったおでん屋にて、「流れ星にのって」の著者から本を一冊頂戴したこともあった。
建物史については、小さい頃から、郷土建築史上の重要な建物を見て育った(中心街の建物、師団施設)「旭川と道北の建築探訪」や「旧陸軍第7師団の建築」(川島洋一)は、建築史に係わる名著と思う。
中でも、建築史上の建物として紹介されることが多かった藤井病院については、幼少期
、先生の診察を何度か受けた。
ドレメの建物には、幼少期、母に連れられて入ったことがある。その向かいにあった小笠原邸のことも覚えている。
なんとなく託されているようで、徐々に徐々に郷土史の世界にはまりつつある気がしているところである。