遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

もしもっと素直になれたら

自分の気持ちを確かめるために
何度も訪れる場所が
2箇所
ある


1箇所目は
正月早々に訪れた
あの子の家
あの子は
最後の最後まで
自分の本当の気持ちを
明かそうとしなかった

そうしてしまったのは
半分は自分の責任がある

もう1箇所は
思い出したくはない
あの日
あの場所

あれから
数十年が経過
その人は
人生の節目節目に
夢となって現れる

私にとっては予想しないことだった

人生において
大きな意味を持つ二つの出来事が
たった数十日の間
に起きるとは
予想できなかった