2015-01-25 母が亡くなった夜 壮年期 今年も例年のように母の命日が来る母が亡くなった夜私は、病院から降り積もる雪の中を車を走らせた雪は暗い闇のそらからあとからあとから降ってきた私は、前が良く見えず対抗車も前を走る車も見当たらず途方に暮れた雪はどんどん激しくなり仕方なく道路脇の農協倉庫の空き地を見つけ吹雪がやむのを待った吹雪のなかで母の呼吸が停止しさっきまであったはずのその手にあったはずのぬくもりが冷たい闇夜にどんどん吸い込まれていった私は言いような恐怖と絶望を味わった