遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

妻に望むこと

6月に入り、一段と暖かくなった。

皆さんの家の庭にも色とりどりに花が咲き乱れていることと思う。

エジプトの若くして亡くなった王、ツタンカーメンの棺には、可憐な花が添えられていたそうである。
最期の瞬間に、その花を柩に入れてくれた女性は、たぶん、王妃であろう。その花と似た、可憐な花を私は庭に植えている。

ツタンカーメンヤグルマギク
http://www.moonover.jp/bekkan/ooparts/8.htm

矢車菊 (やぐるまぎく)
http://www.hana300.com/yaguru.html

もし、私が先に亡くなったら、あの世に旅立つ前に、柩に入れてもらいたいと思っている。

その妻となる女性とは、偶然、ある日、ある場所にて出会った。

ここまでいろいろあったが、
私が先に死んだら、たぶん妻は、私の柩に、庭にある季節の花を選び、手向けてくれそうな気がしている。

庭には、矢車菊はないが、似た花はある。

私自身について、妻となる女性に望んだことは
それ以上でもそれ以下でもない。