遠い夜空のオリオン

幼馴染との淡い想い出を綴る私家版郷土史

毛糸の店の想い出

私は、小学6年生の時に、母にお願いして、あの女の子とお揃いのデザインのとっくりのセーターを編んでもらった。
その時に母が毛糸を買いに行ったのがこの店である。

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この店は、店構えも店の内部も当時のままである。

あの女の子のセーターはピンク色で、私のは水色だった。
一週間の一度の朝礼の時、私は3組、あの子は2組で
ちょうど隣に並ぶタイミングでペアのセーターで並んで立つことになるのだが、
私が水色の同じデザインのセーターを着ていった日
あの子は私の顔を真っ直ぐに見つめたことを覚えている。

それから、中学1年の時に、運命と言うべきか
同じクラスになるのである。